ペットの同伴(同室)避難所の設置
いざという時、ペットを守れるのは飼い主だけです。
避難をためらうことなく、ペットと一緒に避難し、ペットと同室で避難生活を送れる同伴避難所の設置が必要不可欠です。スムーズな動物医療の提供とペット用支援物資の拠点とします。
一般避難所と分けた場所、別建物にすることは、動物が苦手な市民への配慮にもつながります。
避難所でペットと一緒に過ごせない?同行避難と同伴避難の違いを知っていますか?
ペットを連れての避難所に『同行避難所』と『同伴避難所』があるのはご存じでしょうか?
とてもよく似た言葉ですが、その意味には明確な違いがあり、ペットと一緒に生活するご家族さまにとっては、とても重要な違いになります。
同行避難所
飼い主と居住場所が別々!
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飼い主は体育館などの屋内
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ペットはグラウンドなどの屋外
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避難所での居住が別々
同伴避難所
飼い主と一緒に過ごせる!
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飼い主とペットが同じ屋内(室内)での避難生活
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避難所での住居が一緒
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そばにいることができる
ペットの同伴避難は人命を守ることにもつながります!
2019年10月、台風19号の災害時では、犬や猫などのペット連れでの避難所の受入れが認められず、断られたケース、「ペットは避難所の軒先まで」と言われ、避難すること自体を諦めたケースについて人命保護の観点からも話題となっておりました。
真夏や真冬だった場合、飼い犬、飼い猫を避難所の屋外に置いておけますか?
飼い主心情としては、ペットを避難所に連れて行くことが「近所の人に申し訳ない」「動物を嫌がる人がいるんじゃないか」…という遠慮があります。
そして、「家族同然のペットを置いていけない!」
その結果「避難しない」という選択一択になってしまうのです。
「うちは在宅避難で乗り切れる」…と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが…もし、災害時に隣家で火災が発生した場合はどうですか。
ペットを連れて慌てて自宅を出ることになると思います。
災害時のペットの扱いについては、日本はまだまだ後進的ですが、同伴避難が可能な避難所も少数ながら存在します。先の台風19号時を踏まえ、現在、西東京市でもエコプラザが風水害の自主避難時のみですが、ペットと飼い主のみの同伴避難として受入れを公表しています。ペットの同伴(同室での)避難が可能な避難所を、行政や自治体が明確に指定していることで、安心して暮らせますし、災害時に飼い主がペットを連れての受け入れ先を探して、さまようような事態も減るのではないでしょうか。アレルギーの問題、鳴き声、におい等のトラブル、動物が苦手な人への配慮の為にも、一般避難所とは別の建物での『同伴避難所』があるべきです。その建物が動物医療の拠点となり、ペット用支援物資の配給場所になります。 過去の災害から学び、西東京市も今こそ、ペットと同室で過ごせる同伴避難所を設置して行きたいと考えております。